天国のぴっぴ
燐光群の『パワー・オブ・イエス』のツアーで、今日ツアーメンバーは大阪から名古屋に移動している。私は劇団のツアー公演には、ついていったりいかなかったりで、今回の公演はお留守番。
いつも、東京公演が終わると、メンバーは怒涛のように旅立っていくものだから、置いていかれる私としては、そのあおりを受けて、だいたい、しばらく呆然となっている。
留守番の役割としては、事務所に行き、チェックするべきものをチェックして報告する。
事務所にいるときは、黙っている。
……あたりまえだ、一人なんだから。しゃべりながらやってたらヘンなひとである。
しかし、いつも劇団では、人がそれなりにいるところで作業したり、ことを進めたりするのがほとんどなので、空漠感、というのか、今頃みんな舞台仕込みか…、など、不覚にも劇団メンバーを恋しく思い出したりするのが留守番の常である。
もう一つ、役割として鳥の世話というのがあった。
うちの劇団の事務所で飼っているぴっぴという小鳥の水を替えたり、餌をやる作業である。
劇団の制作部の二人はこの小鳥をこよなく愛していて、
いつも旅公演に出掛けるあわただしいなかでも必ず、「ぴっぴをよろしくお願いします」と律儀に私に伝えてくるので、元来、動物に対して深い愛情を抱けるほうではなかった私も、この鳥の世話だけは怠らなかった。
今回も、「ぴっぴの具合が悪いので心配です。。。よろしくお願いします」というメールがFさんより出発前日に届いた。
この二人のいないときにぴっぴがどうかなったら、わたしかなり責任感じちゃうな…、とそのメールを読んで、翌日事務所に行く時間の算段をしていた。
その日は夜勤だったので、利用者さんのそばで仮眠をとっていた明け方、事務所からメールがあった。
みると、件名に、「天国のぴっぴより」とある。
いままで面倒みてくれてありがとう。
また向こうでちっち(昔ぴっぴと共に事務所で飼っていた小鳥。おととし永眠)と仲良く過ごします。
という内容のメールだった。
まさか、ほんとうにぴっぴが送ってきたとは思わなかったが(制作部のFさんかKさんかどちらかだ)、ちょっと、涙が出てしまった。
何度も書くが、私は元来動物を可愛がる性質ではなく、ぴっぴの世話も、
みんなのいないときに何かあってはならないという義務感で行っていただけだ。
鳥かごの掃除だって、面倒だな…、と思いながらやっていた。コピー機使うときに邪魔だから鳥かごを外に出して、そのまま数時間放置して忘れていたことだってある。
そのぴっぴにまつわるあれやこれやと、あれだけかわいがっていたぴっぴをいま、看取った制作部二人の姿を想像すると、無性に悲しい気持ちがこみ上げてきたのだった。
いつものように事務所にいても、ピーピーとうるさく鳴くぴっぴがいないので、
静かである。
もちろん、黙っている。
そういえば、ぴっぴがいたときは、「うるさいよ」だとか「ごめんごめん」だとか、
なんだかんだ、しゃべっていた気もする。
わたしなりに、同じ生き物としての親しみを感じていたのか.
失ってはじめてわかることもあるものだ。
いつも、東京公演が終わると、メンバーは怒涛のように旅立っていくものだから、置いていかれる私としては、そのあおりを受けて、だいたい、しばらく呆然となっている。
留守番の役割としては、事務所に行き、チェックするべきものをチェックして報告する。
事務所にいるときは、黙っている。
……あたりまえだ、一人なんだから。しゃべりながらやってたらヘンなひとである。
しかし、いつも劇団では、人がそれなりにいるところで作業したり、ことを進めたりするのがほとんどなので、空漠感、というのか、今頃みんな舞台仕込みか…、など、不覚にも劇団メンバーを恋しく思い出したりするのが留守番の常である。
もう一つ、役割として鳥の世話というのがあった。
うちの劇団の事務所で飼っているぴっぴという小鳥の水を替えたり、餌をやる作業である。
劇団の制作部の二人はこの小鳥をこよなく愛していて、
いつも旅公演に出掛けるあわただしいなかでも必ず、「ぴっぴをよろしくお願いします」と律儀に私に伝えてくるので、元来、動物に対して深い愛情を抱けるほうではなかった私も、この鳥の世話だけは怠らなかった。
今回も、「ぴっぴの具合が悪いので心配です。。。よろしくお願いします」というメールがFさんより出発前日に届いた。
この二人のいないときにぴっぴがどうかなったら、わたしかなり責任感じちゃうな…、とそのメールを読んで、翌日事務所に行く時間の算段をしていた。
その日は夜勤だったので、利用者さんのそばで仮眠をとっていた明け方、事務所からメールがあった。
みると、件名に、「天国のぴっぴより」とある。
いままで面倒みてくれてありがとう。
また向こうでちっち(昔ぴっぴと共に事務所で飼っていた小鳥。おととし永眠)と仲良く過ごします。
という内容のメールだった。
まさか、ほんとうにぴっぴが送ってきたとは思わなかったが(制作部のFさんかKさんかどちらかだ)、ちょっと、涙が出てしまった。
何度も書くが、私は元来動物を可愛がる性質ではなく、ぴっぴの世話も、
みんなのいないときに何かあってはならないという義務感で行っていただけだ。
鳥かごの掃除だって、面倒だな…、と思いながらやっていた。コピー機使うときに邪魔だから鳥かごを外に出して、そのまま数時間放置して忘れていたことだってある。
そのぴっぴにまつわるあれやこれやと、あれだけかわいがっていたぴっぴをいま、看取った制作部二人の姿を想像すると、無性に悲しい気持ちがこみ上げてきたのだった。
いつものように事務所にいても、ピーピーとうるさく鳴くぴっぴがいないので、
静かである。
もちろん、黙っている。
そういえば、ぴっぴがいたときは、「うるさいよ」だとか「ごめんごめん」だとか、
なんだかんだ、しゃべっていた気もする。
わたしなりに、同じ生き物としての親しみを感じていたのか.
失ってはじめてわかることもあるものだ。
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